アイデンティティーの意味を調べてみると
『同一性』とか、『一致』とかって意味が出てきます。

人間学などでは、
『人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、
自己を自己として確信する自我の統一を持っていること』
と説明される事もあるようです。

きっと、ブランドなんかでいうアイデンティティーというのは、
この意味合いを継承した活かし方を考えられているのだと思います。
『ブランドがユーザーや使う場面を越えて１つのブランドとして存在し、
　使う人それぞれが、そのブランドの統一性を確信し、持っていること』
となるのでしょうか。。。

以前、このブログでも紹介したよう、来期は
天地の深いモデルを考えておりました。ボスとの平行線のあの件です。
様々な方向性がある中で天地の深い視点、視力を大きくカバーできるデザインを
EROSで表現する、という事でした。
自分なりにはそれなりに表現できたつもりでしたが、
ボスの反応は今ひとつ。
言い合い鬩ぎ合いばかりしていても、話は進まないので、その違和感の
原因はなんなのか、と、ボスの方から持ちかけてくれました。

きっと、売れると思う。買ってくれる人はいると思う。
だけど、それがEROSか、といったら違う気がする、との事。
たしかに言われてみれば、市場のシーズや、市場のニーズにクローズアップしていたわりに、
自分自身、EROSのアイデンティティーを忘れかけていたような気がしました。
お客様のために、と思ってそのシーズを生かす！と思ってても
EROSを支えてきて来てくれたお客様に対して、
『EROSのファンのニーズに応えているのか！？』といったところです。
それが、ブランドを支えてくれる方々が持っている、
感じられるアイデンティティーなのだと感じました。

ブランドの統一性を確信　させるデザイン、企画。

そして、自分が尊敬するある方からの助言で、
天地の深いデザインは、今回は見送る事にしました。
頂いたアドバイス、ボスの違和感、そして自分自身、気合を入れて図面を
描けていたからこそ、切り替えられる心境です。

では、次は何か！？

とお伝えしたいところですが、、、、。
んー発表は来年の夏くらいでしょうか。。。。
今回は、モノのデザインだけでなく、ライフスタイルの提案まで
カバーできる眼鏡になると思います。
なので、もすこーーーしだけ待ってください。
やっぱり、企画は熟考し、（当たり前ですが）
様々な可能性や方向性を探る事から始まるのですね。
考えているときは、真っ暗で、文字通り暗中模索ですが、その答えが
見つかった時の光は、快感です。

２０１１年の秋のモデルの話です。
来年のAWはびっくりさせます。笑
またしてもEROS、市場との逆走が始まりました。

そのまえに、まずは、２０１１年、SSのモデルで
びっくりさせますが。。。。期待しててください！
最近、頭の中が眼鏡で一杯です。笑