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EROSというのは、ギリシャ神話の愛の神『キューピッド』のギリシャ語です。かけたときに、人を魅了できるような、魅力のあるデザインを心掛ける眼鏡ブランドになるように願いを込めたブランドネームです。ここでは、EROSのデザイナーとして、仕事の内容はもちろん、   プライベートについても綴っていきます。EROSオフィシャルサイト→http://eros-eyewear.com
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IOFT
今年のIOFTも終わってしまいました。

これが終わるとあっという間に
年末になってしまいそうです。

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こんなモチーフ

鹿の頭蓋骨をモチーフにデザインしてたことも。
あの時は何でもありだったなぁ〜(笑)
陳列棚

このお店の陳列棚。
よーく目を凝らすと三枚ずつ
掛かっているのがおわかりかと思います。
同じようなスタイリングのモデルで
ありながらも価格帯が異なるフレームを
並べます。
ひとつは0€。フレームはただで
レンズ代だけでのお会計。
但しレンズは結構高いです。
その上はメーカーのPBや OEM商品。
この価格帯から様々に別れますが
29〜59€あたり。結構カッコイイのも
あります。レイバン等もここに含まれます。
そして一番上がブランド、
スーパーブランドです。
もちろん価格帯は様々ですが
ポイントは何処のお店よりもこのランクの
商品の価格を10%程安く値付けしていると事。

何処に顧客集中を集めるかと言うよりも
一つひとつ、一人ひとりに真摯に向かい
予算とイメージに合わせて対応する
そうです。また、この陳列でお客様は
迷う時間を短縮し、カテゴリーを
素早く選定し、価格と品質と
Function(例えばバネ丁番)等を
吟味し比較購買ができ、その後の満足度を
的確に引き出すことが出来るだそう。

また、三年間の保証が付き
度数が変わっても10€?程で
レンズ交換、無くしても保証が効く、
との事でした。
英語とドイツ語でごじゃごじゃな
会話なので詳細は違っているかもしれませんがそれらのサービスを約束すると
少し高くても、良い物を、と
広島さんが仰る中、または高価格帯の
商品が動くようになるのだとか。


この戦略で多大なシェアをドイツで誇り
スイスなどにも展開しています。

在庫は増えますが
お客様の目線に立ったユニークで
面白い陳列方法ですねー☆

ドイツの眼鏡店
あー、やっとメガネのネタです(笑)。

マリエンプラッツと言っても
決して遊びに来てるわけじゃなく
ちゃんとした目的があります。

ドイツのメガネ市場の*0%を締める
National Chain Store
○Iema○と言うお店の視察でした。
この店舗の面白いところは

コレ!
何しているかわかります?
何と同じようなモデルでありながらも
価格帯の異なる陳列方法を徹底している
お店なのです☆

こりゃ日本でも興味のあるお店様には
直接お伝えしても良いくらいユニークで
勘所を捉えたMDと言えるのでは
無いでしょうか。
好き嫌いはあると思いますが貧困差がある
国、エリアによっては非常に理に叶う
見せ方でもあると思います。

もう少し詳しい情報をそのうち御伝えします。

今夜はヘトヘトなのでそろそろやすみます。








2015 Opti 展
今年も行ってまいりました。
ミュンヘン、Opti展。
世界で幾つかあるうち、ドイツで
開催される大きな展示会です。
フランスはじめ各ヨーロッパの
展示会に比較すると、
「見て触れることが出来る」のが
最も大きな特徴です。

今年はドイツも異変を見せました。
これまで、天然素材に闘志を燃やして
いたようにも感じましたが(昨年のレポート参照)今年からはにわかに
傾向を指し示す指針は『カラー』に。

○ッチはフロントの真ん中、真正面に
模様を入れてしまいました!

こんな○ェンデイ、ドイツにありましたか?!
無理やり結論方向性を結びつける
所存はありませんがこれまでにドイツになかったアプローチが見えてきたのは非常に有効です。


さすがドイツ!
雪原を走るバイクに改造?!?!
でもメガネとの関係は?!☆



UK市場
今回は、UKの市場について
触れてみたいと思います。
現在、KAzのMISSIONの中で
最も大きな課題は、EU、すなわち
フランス、ドイツ、イギリス、ネザーランドで受け容れられるSTYLINGを作り出す事です。
御存知で有れば直ぐにおわかり頂ける事ですが至難の業なのです。
それぞれで市場の傾向が大きく異なるのです。
そんなこんなで今回は、どこまで
意見を反映出来るかわからんぞ?!と
いう前置き付でUKのメンバーと
バーミンガムを回りました。

最も特徴的なのはサイズ。
デカっかいサイズをリリースしてくれ!と熱望するドイツに対して
UKは『俺達を助ける気があれば小さいサイズを出してくれ!!!!!』とまた
極端。
そこで目にしたのは…。

思わずパシャリ。
下から三番目。
しかし、いくらなんてもこれはEnfantだべな(笑)。
まー、言いたい事はわかりました。
結論としては、
市場はあるが、小さいサイズがマジョリティーでは無いという事。
んで、UKメンバー否定も出来ずに苦笑い。

次にカラー。
VividでColorfulなコントラストが
欲しい!と要求するフランスに対して、優しく淡く、明るい色が中心だというUK。
この説もサイズ同様Collectionの中のバランスだという事がわかりました。
確かに小さいサイズも薄い色も
他の市場に比較すればその傾向は強かった。
ある店のご婦人(超お偉いさま!)がまさにそれ!
またしてもパシャリ(笑)。

髪の色、肌の色、そして、
その美しい目の色が素晴らしい!
理想の人を見つけました!と
伝えたところ、顔を赤らめ
『ウチの主人はどう思ってるかしら…』と勘違い気味(笑)。
勘違いしていようが無かろうが正に
イメージ通り。
淡い色のフレームが似合う
イギリスのご婦人、有難うございます。

最後はラインアートの営業。
『今日は、店長が居ないから買っては貰えない』とつぶやく営業に
んなこたぁ関係ない。
仕入れ担当者がいりゃ商売成立つし
後は伝え方と処理の問題。
まずは、行く前のその引け腰な
スタンスをどうにかしろ!と。
ニヤニヤ笑ってる営業マンに対して
「笑ってんじゃねっつの。
 そんな気持ちで買ってもらえるわけねーだろ」と
強めに意見しました。
買ってもらえなくとも
気持ちがあれば伝わるハズと。

まずは、指摘もされて無いのに
納期遅れで陳謝。
その理由は手作業が多い事と
工程数が570もあるんです、で掴む。
えー?これ手作業なの?
えー?24時間大勢なの?
えー?じゃ普通の眼鏡の工程数は?
からあれよこれよ。
最後は、
『今日買ってもらえないと
 お國に帰れないんです…。』と
無茶苦茶な営業トーク(結構ウケました)で
ラインアートを9本御購入頂きました。(笑)
そして、営業マンには
この店に来週もう一回来て
店長さんにお詫びするよう、お願いしておきました。

ま、アホなトークはこの辺として


百聞は一見に如かず!
やっぱり市場は見なアカン。

2014 Silmo展
今年も終わりました、2014年Silmo展。
業務柄、ある一定の方向性と特徴にフォーカスして展示会を視察する為、全てをご紹介とはいきませんが、全体的に見渡し、感じた内容を以下、羅列していきます。
ご参考迄&興味のある方はご覧ください。

カラー(グリーン)
今年の目立った方向性としては、何と言ってもグリーン。
カメレオンのような激しいグリーンでは無く、マットで明るい黄緑のようなグリーンが
一つの方向性として、彩を与えておりました。



カラー(花柄)
続いて花柄。
色では無くパターンですが、これも新しい方向性の一つ。
花をそのまま使うブランドもあり、懐かしい柄柄の生地を『花柄』として捉え、ディスプレーと共にそれを連想させるべく紹介するブランドあり。どちらにしても微笑ましいトレンドではあります。





Etonia Bercelona
がついにメタル、しかもキンキラキンのラウンドメタルをリリース!


Variation Design
今年注目のVariation Design。特別新しい技術や奇を衒う事はしていませんが、とにかくまじめ。
というか、丁寧に、モノを作り上げている、といった好印象を感じるブランド。


とにかくラウンド!
どうしたの!?と聞きたくなる程、突然現れたラウンドのトレンド。
かっこいいとか悪いとか、そんなの語る前に、いろんなとこにラウンド。
すごい数でした。

それに乗じてクリップオンも。
但し、クリップオンは、ラウンドのみ。

そんな人の事より、お前はどうなんだ!?と言われそうですが、
そこそこにやってます。(笑)
ラウンドは作りませんが。




メガネニュース!
今では眼鏡の方が希少なアップ
(ホント、すみません)です。(笑)

本日はある情報を。
数年前からその勢力を増している
『Italia Independent』社の
直営店を発見!!!

店内陳列700本程。
50%サングラス
40%フレーム大人
10%子供枠
客入り無し(平日)
立地(メイン筋だが中心から遠)
ステン板、インジェクション。
価格や品質については
Comment控えちゃうぞ!(笑)

先日のGold&Woodの直営店の開始と
いい、その本気度が感じられます。
しかし、フランスの法律改定前の
この時期になんで出展するのか?
知らない?いや、強気?自信?
もしかして、ケ・セラ・セラ?
何にしても、驚きです。
あ、住所はココです。



手描き
独り言です。(笑)
しかも、久々の眼鏡ネタ。(笑)
通常、Designする時には一定の
法則や手順に従いながら、
バランスを取っていきます。
例えば配分。
だんだん大きくなる(小さく)。
水平、垂直を合わせる。
特異点に法則性を保たせる等など。
でも、時々言葉で言い表せない
線一本違うとニュアンスが
違って伝わる情緒的なラインがほしい。
そんな時があります。
と、言う事が本日起こりました。(笑)

え? このこ汚い絵?
こんなの円弧で描けよ、と言われそう
ですが、一定の円弧だと違う。
楕円を水平に見ると
下半分が膨らんで見える、に近い。
微妙な、ホントに微妙な、
自分にしか分からない線を引き始める。

ある程度、当たりをつけて
確定し始める。

各要素同士のバランスの確認。
左の菱型の位置が若干後ろに
触れているのが見えてきます。
0.7mmくらい?前に出します。

ここまでで二時間弱?!
もう、紙が破けんじゃ無いか?
消しゴムか無くなるんじゃ無いか?と
ヒヤヒヤです(笑)。
この段階では、円弧や菱形などの
要素が初見で認識されちゃう。
伝えたいのはそこじゃ無いと
いう事と、プレスで拔かれる際の
水掻きのRを☆.★★/mm前提に
したうえでそのRまでをデザインの
要素として扱いたい。
そこで最終の調整。
円弧の上下の特異幅1ミリ。
コマ位置バッファ有りの設定。
それに合わせて後半小口部分に
同様にベタ面を作成。
もっと早く、ちゃちゃっと
描ければ良いのですが
こういうのだけは、こっちの方が
結局早かったりします。
明日はここからスキャン。
実践とCAD内での線が合致していても
印象が異なって見えたりする
これまた説明不可能な部分が
多々ある作業です。

音楽はReggaeを聞いていました。
頭の中は…シャンパン。(しつこい)

↓ 頭の中(笑)
2014 MIDO展
眼鏡好きの方、眼鏡屋さんなら
ご存知であると思われます
MIDO展が先日、ミラノで開催されました。
あまり、ややこしくならないように
これまではよそ様のメガネの話や
トレンド等への言及は
避けて来ましたがまぁ、たまには
真面目に眼鏡について触れてみたいと思います。

ヨーロッパ、特にここイタリアは
とにかくPlasticの需要が多く
それはトレンドで市場はまた
Metalに淘汰される、と言われつつ
既に、数年が過ぎ今も尚、強く
多くの競合他社がPlasticの商品に
注力しています。
今年のMIDO展も例外無く
展示会陳列のの約70%が
Plasticでした。(成形、アセチ含)
その70%を占める中で
幾つかにSegmentした特徴を
見てみます。
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サーモント。
右と左でレンズが別になっている
タイプで王道は
ボストン&ウェリントンでしたが
最近ではパントス、ラウンド、
ヘクタゴン等何でも有り。
但し似合うのはオシャレさんのみ。
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ちょいと気になるOceanBlue。
いゃ、気になるです(笑)。
売上でいえば間違いなくシェアを
奪っていく色では無い事は
分かるのですが、何故か気になる。
もし、ご販売店様がこのブログを、
ご覧頂いていたらお店先で
Blueを飾ると、色気が出ちゃう?!
か、どうかはわかりませんが。
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色デミ。
昔から鼈甲色と呼ばれた茶色い斑の
模様のColorfulバージョン。
結構このブロックパターンも
無視できない存在になってきました。
そしてヤッパリ、その色味は青!
ホラキタ!(笑)
----------------------------------
そして
次はPlasticでもMetalでも無い
なんと、木のフレーム。

しかし、不思議なもので今回の
MIDO展ではそのポーションおよそ
10%程。ご近所Munichの展示会、
Optic Munichでは歩きゃ当たる、
ほどNatural系メーカーがありましたが、今回はだいぶ、影を潜めた
Categoryと言う印象でした。
----------------------------------
となると、後の20%は?
そうです、Metalです。
Metalフレームと一言で言っても
素材、特質等ありとあらゆる観点が
存在。そこで未だに頑張る
Metalフレームにおける現在の
方向性を探って見たいと思います。
----------------------------------
①High彩度のフレーム。

以前はインテリアや工業製品に
多用され、使用する絶対料が少ない
眼鏡業界はなかなか相手にされない、と
言われ伝えられた時期も記憶には
ありますが、そんな逸話はどこへやら、
各社ど派手な色合いのフレームを
ご紹介。
----------------------------------
②次ぎの差別化はTexture。
表面の凹凸感やザラザラ感を出して
質感を与える手法。

----------------------------------
③最後にT-溝。
細さと軽さを追求するための技法!

カッコイイ!作りやすい!軽い!
わかります。増加してます。
ただ、ご販売店の方ならおわかり、
レンズCrackが非常に気になります。
コバ厚み、レンズの質、ベースC
様々な、条件によってそのリスクの
増減も理解できます。
わかるからこそ、そのリスク、
追っていいのか?!と
この数年(笑)悩んでいます。
だってお店でお客様が眼鏡を
買うのって貴重な機会ですよね。
保証や取り換えが効くって言っても
何だか、悲しいですよね。
それを味合わせたくないと
いう気持ちの方が今はまだ、
デザイナーとして大きいのかも
しれません。
その気持ちが、ユーザー様にとって
幸か不幸かもわかりませんが(笑)
勝手に思ってます。
営業の方、ご販売店の方、
どう思われますか?
----------------------------------

話がそれました。
そんなこんなで各分野、各素材を
そのポーションの中でも各社
最大限の個性の創出を試みた
内容の濃い 2014年MIDO展でした。




喋り過ぎか?!



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KAz
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性別:
男性
自己紹介:
EROSというのは、眼鏡のブランドです。
主にメンズブランドですが、女性にもかけられるようなデザインとサイズを意識したモデルもあります。
眼鏡、アイウェアーというと、どうしても
モノよりな見方をしがちですが、
一番大切なのはかける人です。
かける人がよりよく見える眼鏡。
そして、その眼鏡をはずして素顔を見たいを思わせる眼鏡、そんな眼鏡を作りたいと思います。
かける、魅せる、素顔を気にさせる、
取ったときの意外性や、感動を与える。
そんな眼鏡ができるといいですね。
なにしろ主役はかける人ですから。

今後は仕事の内容はもちろんですが、それ以外のプライベートな情報も載せていければと思いますので、
皆様宜しくお願いします。
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