さてさて。無事に終わりました什器ディスプレイの搬入。
今回、素材別にフレームを飾って見ましたが、その奥にはブログを抜粋して、プレートにして、張り込んでいます。内容はもちろん、そのフレームを製造するにあたって、どんな風に、どんな苦労があったのか、その場面のブログをディスプレイとして扱ってみました。中には、こんな小さい字を上から下まで読んでくださる方もいらして、本当に感謝感激でした。このディスプレイ頂戴！売って！とまで言って下さる方もいらしたのですが、、、残念ながら運びようがありませんでした。。。笑　　という事で、1つ1つのショーケースのご紹介をさせていただきます。
こちらのケースはシルバーモデル、『EE22923』のケースです。右のヨロイにのみ、シルバー.925をあしらったモデルで、おかげさまでご好評頂いております。シルバーはKAｚの私物で、今回のディスプレーに使ったので、いつもジャラジャラつけている自分の手にも首にも何もつけておりませんでした。ちなみにおさらいすると、ここに使っているシルバーには蝶を刻印しています。神話の中で、蝶は唯一、あの世とこの世を行き来する生物、すなわち死なない＝不滅の象徴とされています。EROSでは、この神話に基き、不滅の象徴『蝶』を刻印する事で、永遠の愛を育んでください、という願いが込められています。他にもストーリーがあるのですが、これは会場に来られて直接お話された方のみがご存知の秘密です。
続いてこちら。天然のオニキスを使ったモデル『EE22924』。なんと、今回ディスプレーしているのは、オニキスの原石。お値段を聞いたらびっくりするかもしれませんね。会期中にそんな事をいうと、問題が起きるかもしれませんので、今まで黙っていました。笑　　実は、相当なお値段で、箱の中に放置したまま、会場を後にし、次の日に原石があるかどうか、ドキドキしてました。笑　まぁ、世の中、そんなに悪い人はいない！？という事なの？！
こちらは、カスミソウの花をモチーフにした『EE22915』のショーケース。この箱だけは、最初から結構自分の中にイメージがあり、そのイメージ通りに花を配置できたと思います。カスミソウの柔らかさ、華やかさみたいなものが表現できた、自分でも満足のいくディスプレーになったと思います。花を活けながら思ったのは、きっとアレンジメントや活花はそうとうに難しいのだろうなと、感じました。面白かったですが。。。女性の方が特に興味を持って様々な質問をしてくださいました。
こちらは、オーストラリア民族アボリジニーの楽器、ディジュリドゥーの音色をモチーフにしたヤン○ー眼鏡、『EE22922』です。広大な自然からイメージを彷彿させ、そして、音を出したい！というボスからの指令により、出したアイデアが「地面から音が鳴ったらいいんじゃ？」と提案したら、それだ!!!!・・・・それだ、って言われても、どうすんだ、とIOFT直前まで悩んでいましたが、最終的には、この中に入るスピーカーと音源を購入して、このためだけに使いました。そして、中の電気の熱にやられて、2日の後半に壊れました。音ではなく、ぶーーーっと異音がなるようになってしまいました。が、ビジュアルとしては、相当かっこよく出来たと思います！　ん？この土？　うちの会社のデザイン室の植木から拝借しました。笑　　ちゃんと返しマーース。
ネイチャーと題されたこのディスプレーは、シャーリング『EE22920』です。眼鏡の中にも風合いやテクスチャー、そして、自分達で魂を込めながら最終工程を手作業で行った今でも思い出深いフレームです。無理だ、やるな、出来ないよ、と言われていた事を、いや、絶対にやってやる、と無理矢理押し通した企画（EROSはそればっかりですが）でしたが、いざ、はじめると、気の遠くなる作業。でも、そんな時に手伝ってくれた仲間達は、最初、無理だよ、と反対していたメンバーでした。彼等の協力や理解が無いと実現できないフレームでした。泣けてきます！今回、ご協力いただいたのは、実家が材木屋さんの本社のマネージャー。こんな、あんなイメージの木をこんな風に切ってきて！といったらそのイメージどおりの木を供給してくださいました。あれ！？お金払ってないわ！！笑
最後は、YUがデザインした人気モデル『EE22921』。チタンは加工が難しい、面が出ない、価格が上がると抜かしてばっかりの製造側に対して、ガツンとやってやったモデルです。切削でしか出来ない、と言われた形状をプレスでやるにはどうしたらいいか？どうしたら実現できるのか、そればっかりを追い求めて技術よりな傾向のモデルでしたが、そんな技術的な争いや口論をよそに、YUはすっきり、素敵なフレームをデザインしていました。このモデルは本当にきれいです。YUの繊細で、スマートな印象がそのまま映し出されたモデルですね。
当然毎回そうですが、商品作り、デザインから始まり、今回のディスプレーに対してもそう、ボス、YUと自分の3人の気持ちと思いがキチンと詰まったものになり、本当に良かったと思います。ぱっと見た目は同じでも、プロの方が上手でも、キチンと自分達の考えや思いや情熱をまっすぐに見据えて表現する、それが一番だし、それが人に津合える為の最善の手段だと信じております。今までもそうだったし、これからもそう信じています。IOFTに参加された方々、そして、このブース設営にお力添えしてくださった方々、そして、ブースにお立ち寄り頂いたお客様方、本当に、本当にありがとうございました。これからも応援宜しくお願い致します!!!!2010年IOFTからでした☆