×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
EROSというのは、ギリシャ神話の愛の神『キューピッド』のギリシャ語です。かけたときに、人を魅了できるような、魅力のあるデザインを心掛ける眼鏡ブランドになるように願いを込めたブランドネームです。ここでは、EROSのデザイナーとして、仕事の内容はもちろん、 プライベートについても綴っていきます。EROSオフィシャルサイト→http://eros-eyewear.com
| |
山崎潜入! その②
いよいよ工場内に入りました。
中に入ると真っ暗で、モニター内での紹介、 ライトアップされた当時のポスター等で これまでの日本のウィスキーの 紹介がされています。 日本で最初に誕生した当時の話や、トリスウィスキーから始まり 洋酒文化が栄え始めた当時の様子などがよくわかります。 世界で何度も受賞した山崎とならぶ名酒、響のポスターもありました。 ----------------------------------------------------- たくさんの歴史の紹介や今日に至るまでのウィスキーの発展や改良の紹介を見ながら進んでいくと大きなホールにでます。そこでは、数え切れないほどウィスキー、その原酒が陳列されていました。 ここからブレンダーは最高の味を見極めてブレンドして、ウィスキーを作りあげていきます。 -------------------------- ①まずは、仕込みからです。 ウィスキーの原料になる大麦を乾燥させて『麦芽』にします。その麦芽を乾燥させて、細かく砕いて、水(温水)と一緒に仕込み槽の中に入れていきます。その時に混ぜる水によってウィスキーの味が大きく左右されるんだそう。 だから、『山崎』は水にこだわって、この土地の水を使うんですね。そうりゃそうだな、って思いますね。原料が麦芽と水だけですから。 -------------------------------------------- ②発酵です。 仕込み槽で出来上がってできた汁、『麦汁』を発酵槽に移します。この槽は見えてるのは1m50cmくらいですが、この下に3mくらいあって随分大きな槽です。ここでは酵母を加えるんですが、最終的な味や香りをイメージして、選ぶ酵母を変えていくんだそうです。発酵していくこの槽は木もありますが、ステンレスの槽もあります。 ---------------------------------------------- ③蒸留です。 ポットスチルと呼ばれるこの蒸留釜は、ご覧のように、いろんな形がありますね。この蒸留釜の形で味が変わってくるんだそう。例えば、長細い釜はすぐに蒸気となって出て行ってしまうので、味が尖っていて、角張った味になります。 逆に、ランタンのような形をしているものは、空気を含んでゆっくり蒸化されるので、柔らかく口当たりのいい味になります。ちなみに、釜は直接、火で焚くタイプと、蒸気を使った関節蒸留があってそれぞれのタイプによって、それも分けているんだそう。 -------------------------------------------------- ☆蒸留釜の覗き窓。 それぞれの蒸留釜には覗き窓があって、そのを覗くとニューポット(*)が中でぐるンぐるン回っています。なんでも、この中には鎖が入っていてそれを回転させながら、まわしているんだそう。そっと耳を澄ますと、その鎖が回転する音が聞こえてきました。 →→→→ ☆この釜で蒸留され、出来上がったばかりの酒、 それが*ニューポットと呼ばれます。そのわきの出口からは、どばどばとそのニューポットが流れ出ていました。↑↑↑ ---------------------------------------------------- ④貯蔵 出来上がったニューポット達を樽に入れていきます。 ここから、長い長い眠りについてもらいます。ここまでは同じニューポットだった酒も、入れる樽、寝かせる年数によって、様々な味わいや香りの酒に変身していきます。気がついた方もいると思いますが、出来上がったニューポットは無色透明ですが、この樽に詰められて、貯蔵庫で熟成されていくうちに、樽の成分からあの『琥珀色』を授かり、ウィスキーへと変貌していくんですね。樽にもいろいろな種類(大きく5種類)がありますが、ここでは割愛!☆ -------------------------------------------------------- ⑤経年原酒 樽詰めされたニューポットが、琥珀色に変わって、だんだんと香りや味わいが変化していくようですです。経年原酒といって、味や香りが年を経るごとに変化していく様子を言います。左が4年、右が12年、熟成させたものです。そう、量が減っていますよね。長い間、熟成される事によって、少しずつ蒸発したりして量が変わっていくんです。この量が減っていくのは、『天使の分け前』と呼ばれます。長い年月のうちに少しづつ、天使が味見いていくんだそうです。素敵ですねー。もったいないからという事で昔の人は樽にラップを巻いたりしたそうですが、やっぱり天使に味見をしてもらわないと、いい酒はできない、という事に達したそうな。EROS(キューピッド)も眼鏡を作るときに、試作を見てもらいたいものです。 ---------------------------------------------- ⑥4年、10年、12年・・・・・と様々な年月を経て、出来上がったウィスキー。各樽には、味見する為の小窓がついていて、ブレンダーが毎日、400種類の酒をテイスティングします。それぞれの樽の酒が『今だ!』と思われたときが、飲み時になるんだそう。その時になって、樽からだされ、原酒とされて、ブレンダーの手によって最適な、最高な配分のブレンディングによって生まれるのが『ブレンデッドウィスキー』となります。(☆)響なんかがそう。一方、一つの蒸留所で出来上がったウィスキーを調整して出荷するのがシングルモルト。山崎、白州がそうですね。混ぜ物無しで単一の樽だけで完成されるものがシングルカスクとなるんですね。ブレンドといっても、まだまだ科学では解明されていない、ブレンダーの舌と、樽の特性が織り成す『香りと味わい』を芸術として、垣間見た気がします。大袈裟ではなく、この神秘的で、どこか暖かくて、澄んだ水のような物語に、深く感動しました。ホワイトオーク、ミズナラの木を選んで50年後にどんなウィスキーが流行っているか。文字通り、夢と未来を見ながら、毎日、生きている、 後世に残す為に生きているんですね。 ☆:ブレンデッドとはいくつかの蒸留所の原酒をブレンドしてマリッジ(再貯蔵)したものです --------------------------------------------------------- ⑦テイスティング 今回は、山崎の名水『離宮の水と呼ばれる天然水で作った氷、チェイサー(*)でテイステイングでした。まず水だけ飲んだのですが、水の味に鈍い自分でも、おいしい、と思えるくらい、澄んでいました。ちなみに、ここのテーブルから何から、家具はみーんな、樽の木でできているそうです。なんとも素敵な話でございます。 *チェイサー=水です。Chase(追いかける)が語源で、キツイ酒を飲んだ後、追いかけて水を飲むから、そう呼ばれています。バーに行って水くださーい、なんて言わないようにしましょう!笑 ------------------------------------------------------- ☆ハイボール 1:3で割った炭酸ウィスキーです。 が、ボスとKAz。本日はハイボールでお楽しみ下さい!って言われてるのに、 『すみません、味がわからんので、 10年と12年、ストレートで頂戴』 しました。。。笑 いやぁ~おいしかったです。ただ、一番味や香りがわかるのは、1:1の常温での水割りが一番かな、と思いました。これまではロック、ハーフロック一辺倒だった自分も大きな実りとなりました。 あたらしい発見です☆ PR コメントを投稿する
この記事のトラックバックURL: <<山崎潜入! その③ | ブログトップ | 山崎潜入! その①>> | カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
KAz
HP:
性別:
男性
自己紹介:
EROSというのは、眼鏡のブランドです。
主にメンズブランドですが、女性にもかけられるようなデザインとサイズを意識したモデルもあります。 眼鏡、アイウェアーというと、どうしても モノよりな見方をしがちですが、 一番大切なのはかける人です。 かける人がよりよく見える眼鏡。 そして、その眼鏡をはずして素顔を見たいを思わせる眼鏡、そんな眼鏡を作りたいと思います。 かける、魅せる、素顔を気にさせる、 取ったときの意外性や、感動を与える。 そんな眼鏡ができるといいですね。 なにしろ主役はかける人ですから。 今後は仕事の内容はもちろんですが、それ以外のプライベートな情報も載せていければと思いますので、 皆様宜しくお願いします。 カウンター
アクセス解析
|