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EROSというのは、ギリシャ神話の愛の神『キューピッド』のギリシャ語です。かけたときに、人を魅了できるような、魅力のあるデザインを心掛ける眼鏡ブランドになるように願いを込めたブランドネームです。ここでは、EROSのデザイナーとして、仕事の内容はもちろん、 プライベートについても綴っていきます。EROSオフィシャルサイト→http://eros-eyewear.com
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曽爾高原02
先日から製作を進めていた作品、『曽爾高原』が完成しました。M30という横長のプロポーションで、結構大き目の作品になりました。今回の作品は、以前ご紹介したように、実は夕暮れの風景でした。その完成のイメージで進めてきたのですが、自分の中ではなかなかぴんと来なくて、いろいろ悩みました。ずいぶんと時間がかかりましたが、今回の自分なりの答えは“純白”でした。黄色やオレンジに包まれる創造できるような夕焼けの空ではなく、白で潰す。これまで思いもしなかったし、挑戦もしなかったような空の描き方。空気感を伝える事を目標としていたことはたしかですが、目指したのはそこではなく。作品の中に流れる音や気配を消し去りたい。見ていただける人が自ら神経を研ぎ澄まし、何かを感じようとする気持ちを喚起させる、そんな作品にしたかったんですねぇ~。きれいな夕焼けにすると、どうしてもその華やかさや色合いが先に感じて、そこからイメージを喚起してしまう、それなら全部消してしまえ、といったところです。使った白は絵具の白ではなく、ジェッソと呼ばれる下地材です。ジェッソを何重にも塗り重ね、もっと向こうに、もっと遠くへ、という気持ちを込めて、空全面をペーパーをかけました。そうすることで、手前のススキの平原との区別を付けました。
作品自体の完成は昨日の夜中にきりを付け、その上でタブローと呼ばれる光沢材を塗りました。この写真で見れるように、表面は、窓のサッシが写りこむほどの光沢をもたせています。もともとは、もっと光沢感を出して、鏡のように、見る人の顔が写るくらい、と思ってたのですが、そこまでいくと、別の造形物というか、本来自分が伝えようと思ったことよりも物珍しさが先にたってしまうのではないか、と思い、表面のつるつるさ加減はこのあたりでとめておきました。ペーパーがけの結果、最初に描いていた夕焼けの色や、それを通り越してところどころ、下地の色までもが見えていますが、それも自分の思い、足跡かと思い残したままにしています。この空の色は見る人に感じてもらいたい、その人の眼光奥に光や色を感じてもらえたらなぁ、と思った空の色です。自分の知る限り、ジェッソをそのままで作品に残す、なんて聞いたことはないのですが、これでいいと、感じました。この後、ゴミやほこりが付かないように、できるだけ早く額装しなくちゃいけないのですが、額縁を買おうと思ったらびっくりするくらいの値段でちょーーーとびびり気味のKAzでした。笑 PR コメントを投稿する
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KAz
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男性
自己紹介:
EROSというのは、眼鏡のブランドです。
主にメンズブランドですが、女性にもかけられるようなデザインとサイズを意識したモデルもあります。 眼鏡、アイウェアーというと、どうしても モノよりな見方をしがちですが、 一番大切なのはかける人です。 かける人がよりよく見える眼鏡。 そして、その眼鏡をはずして素顔を見たいを思わせる眼鏡、そんな眼鏡を作りたいと思います。 かける、魅せる、素顔を気にさせる、 取ったときの意外性や、感動を与える。 そんな眼鏡ができるといいですね。 なにしろ主役はかける人ですから。 今後は仕事の内容はもちろんですが、それ以外のプライベートな情報も載せていければと思いますので、 皆様宜しくお願いします。 カウンター
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