月に一回だけのボランティアだけど、
思えば２年も続いています。
最初の頃は、消火器でやらかしちゃったり、一人も席についてなかったりと大変でしたが、こうしてみると一人一人、それぞれの可能性が見えてきたり、その子の進化が伺えます。ちょっと前の教室ですが、来年の干支の絵を描かせてみましたー。

Y君のウサギの絵。
この子は自閉症。ただ、ただ、自分の気分のまま、絵を描いたり、騒いだり。それに飽きたら全く反応しなくなっちゃう状態でしたが、ここ最近はキチンと、意思疎通、こっちの言い分も聞いてくれるようになってきて、今回もウサギの絵を完成することができました。







ダウン症のLちゃん。
この子もほーんとにかわいい子。手の力が足りないせいか、すぐに疲れちゃう状態でしたが、キチンと最後までかけるようになりましたー。笑ってる。






目に入るロゴ、看板など瞬時に記憶してそれを絵に描いてしまう変わった才能の持ち主のKちゃん。なっかなか、こっちの要求に応えてはもらえませんでしたが、２年経った今、ウサギの絵も描けるように。この子のかぁちゃんも、最初は焦ってたけどきっと、今では、この子の進化を認めてくれてるんだと思います。








U君。
自閉症でハイテンション。それでいて、弁が立って強気。会話も出来て口が悪くて攻撃的。そんな彼だから、いつしか、こっちも普通に怒っちゃうし、会話もしちゃう。ふと見ると、目に涙が浮かんでたりするかわいい子。ふと、あぁ、子供なんだよな、って、こっちが学ばされる子です。





Tちゃん。最初は鼻水をかけられたり、顔をひっぱたかれたり、つばをはかれたりでそうとう大変だったけど、会話のリズムやその日の気持ちの読み方がわかったからだいぶ、意思の疎通が出来るようになりました。ほんっとにかわいい子なんだよなぁ～。


他にもまだいるのですが、この子達のウサギの絵ーは、先日、先輩からもらったプリンターを使って、自宅で年賀状を作ってやろうかと思います。なかなか素敵なプレゼントだと、我ながら思います。

なんで、こんな事を書くか。すごいとか、上手だとか、そうじゃなくて。。
自分の思い通りにならなくても、繰り返し、彼等は解決しよう、向上しようという気持ちが働いている。うまく描けなくたって、うまく描けたって、それが終わればまたすぐに次の課題、問題へ、その意識が移る。それだけ、真剣に生きているって事なんだと思います。無意識のうちに生きる事、生活することへの執念を持って活動しているんだな、と思います。KAｚが知的児童の教室で絵を教えたりする度に、あぁ～おれもやらなくちゃな、って内心、励まされたりします。だからこそ、彼等に会いにいけるし、彼等から学ぼう、って思える。最初は、うまくさせよう、そつなくこなせれば、いいんじゃないか、って思ってたけど、いつしか、そう思えるようになりました。

彼らは無条件で、物事を完成させる。そして、だれのせいにする事もなく、
自分で悩み、自分で解決し、そのときできた結果を等身大と見なして受け入れて
それを繰り返す事によって、少しずつだけど、前進していく。

口を開けば周囲のせいにするやつ。
景気がどう、周囲がどう、あの時はどう、あいつはこう。
何かのせいにばかりしてるやつ。
思い通りにならないなら、自分で動け！
ビジョンを見るなら自分で切り開け！