GOMAさん。
以前、このブログの中でもご紹介したKAzの尊敬するディジュリドゥ奏者、アーチストのGOMAさん。先日、GOMAさんのExhibision『記憶』が8月24日~29日に東京、青山で開催されました。(おめでとうございます!)
KAzは残念ながら、このタイミングで東京に行く事ができず、GOMAさんの個展に駆けつける事ができませんでしたが、これを機に東京に在住している知り合いが、行ってくれました。そして、なんと、GOMAさんご本人に会ったというんです。そして、その時に知らされた驚愕の事実。
それは、GOMAさんご自身が昨年の11月に事故に遭い、彼の記憶の一部を断片的に消し去っていく『高次脳機能障害』という障害をその身に抱える事になったと。
~以下、ご本人のHPからの抜粋~
記憶は生きていくことによって蓄積される。けれどGOMAは事故をきかっけに、蓄積されてきた多くの記憶を一瞬のうちに失ってしまう。記憶は点としてポツポツと残っているだけ。自分が何ものなのかもわからなくなっていた時期もあった。過去を振り返ることができない。そんな状況下で、手にしたのはディジュリドゥではなく筆だった。頭に浮かんだ光を、絵に変えていった。事故の日まで、ほとんど絵を描いたことがなかったというのに、絵を描くことに没頭していった。GOMAは無意識のうちに絵を描くことによって新しい自分を見つけようとしていたのかもしれない。未来の自分を絵によって探していたのかもしれない。
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最初聞いたときに、驚いたのはもちろんだったのですが、今一つ、自分の中で事実を受け止められないというか、想像の着地点が見えない状況でした。いろいろ探して、公開されている事をつなげていくとだんだんとその事実であろう、当時の様子が、頭の中に映像として出来あがっていきました。
そして、胸に込み上げたご本人の言葉・・・・・。
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事故に遭う前は、
「自由が欲しい」ってずっと思っていた。
でも今は、前の自分は
「自由だったんだ」と心の底から思う。
事故後、周りの人が自由に見えて羨ましかった。
けれどまだ自分は自由に動けている。
普通に歩けて、言葉も喋れて、ご飯も食べられて、
絵も描けて、デイジュリドゥも吹ける。
こんな幸せなことはない。
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KAzが事故に遭った時、同じような事を感じ、その気持ちや経験から今の自分にたどりついている。GOMAさんも今は、新しい一歩を踏み出している事がとても素晴らしいと感じました。しかし…当時の苦しさや、絶望感や、恐怖を感じられていたのか、と思うと、居た堪れない気持ちになりました。
なんと、個展に行かれたその方は、GOMAさんとの会話の中でKAzが交通事故でしばらく入院していたこと、
最初のお医者からは、自立して歩けなくなる可能性があると宣告を受けた事など、様々な事を話していただいたそう。 また、GOMAさんがきっかけで始めたディジュリドゥの音色をモチーフにしたEROSのフレームデザインの話をしてくれたそうで、ご本人もその話に興味を持ってくれたとか。 本当に、ありがとうございます。
『忘れないでしょうね』と、物静かなご本人はおっしゃったそうですが、忘れたとしても、彼の耳に響いただけで感動です。これまでステージや映像でしか見れなかったGOMAさんが、お会いしてない今回を機に、その方のおかげで自分の中で急に、そばに感じられる存在になりました。
どうか今のお気持ちをお持ちになって、ディジュの奏者としても完全復帰される日を心よりお待ちしてます。
そして、全国のEROSファンの皆さま、GOMAさんの活動を応援して下さい☆
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